食事療法について
生活習慣病・肥満症治療における食事療法の基本。
食事療法が重要な理由
多くの生活習慣病は、日々の食生活と密接に関係しています。薬だけに頼らず、食事の質・量・タイミングを整えることで、以下のような効果が期待できます。
- 血糖値・血圧・脂質などの検査値の改善
- 体重のコントロール
- 腎機能・肝機能への負担軽減
- 動脈硬化・心血管イベントなど合併症のリスク低下
- 薬剤の減量・中止が可能になる場合もある
食事療法の対象となる主な疾患
当院で診療する疾患のうち、食事療法が特に重要なものは以下です。
糖尿病
エネルギー量の適正化、糖質・食物繊維のバランス、食べる順番(野菜→たんぱく質→主食)などが基本です。血糖値の急激な上昇を抑える工夫が重要です。
高血圧
減塩(1日6g未満が目安)、野菜・果物・低脂肪乳製品の摂取(DASH食)、アルコールの節制が柱となります。
脂質異常症
飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を控え、魚由来の脂(EPA・DHA)や食物繊維を十分に摂ることが勧められます。
慢性腎臓病(CKD)
病期に応じたたんぱく質・塩分・カリウム・リンの調整が必要です。やりすぎ・不足ともに問題になるため、医師の指示のもとで段階的に行います。
肥満症
エネルギー量の適正化と、間食・夜食のコントロールが基本です。必要に応じて薬物療法(肥満症治療ページ)との併用も検討します。
心不全
減塩(1日6g未満)と水分管理が中心です。心機能の状態に応じて、医師が具体的な目標値を設定します。
その他
摂食嚥下機能が低下している方・消化器疾患をお持ちの方・高齢で低栄養リスクがある方なども、食事内容の見直しが必要です。
当院での食事療法への対応方針
診察時の食事・生活指導
慢性疾患の診察では、検査結果や症状をもとに、医師が食事の考え方・注意点をお伝えしています。必要に応じて疾患別の基本パンフレットなども活用します。
専門医療機関との連携
より詳細な栄養指導が必要な場合(重症糖尿病・透析導入前のCKD等)は、愛媛大学医学部附属病院や近隣の栄養指導対応医療機関と連携してご紹介します。
今後の取り組み(準備中)
当院では、管理栄養士による個別の栄養指導の導入を検討しています。開始時期や対象疾患が決まり次第、当ホームページおよび院内掲示にてご案内いたします。
食事療法だけで改善しない場合
食事療法は治療の基本ですが、数ヶ月続けても検査値が十分に改善しない場合は、薬物療法の併用が必要になります。逆に、薬を服用中でも食事療法を続けることで、薬の減量・中止が可能になるケースもあります。
ご自分の状態に合った治療方針については、診察時にお気軽にご相談ください。
ご相談・ご予約
生活習慣病の食事療法について、診察でご相談いただけます。対面・オンラインいずれも対応しています。